»デザイン・イノベーションとは
多くの人はデザインを表面的な形を作る技術と考えています。
企業経営者の中にも
デザインを表面的なモノと捉え、
企業の本質的な“価値創造”にかかわる手段とは考えていません。
しかし、人は無意識のうちにカタチや色の影響を受け、
それらから潜在的なイメージを植え付けられるモノです。
そして、変化の激しい現代社会を
「創造力」という未来的な視点で捉えることがデザイナーの役割であり、
その視点を企業運営に取り入れることが
日本のような成熟国家にある企業には重要なのではないでしょうか?
アートディレクターであり武蔵野美術大学教授の原研哉氏は
デザイン・イノベーションの重要性について以下のように語っています。
「優れたデザイナーは、多方面にわたる夥しいビジネスシーンに
多層的・連続的に接触し続けている。
だから、イノベーションが生まれる刹那の運動メカニズムを
高速度カメラのように緻密にその目に捉えることができる。
ひとつの企業に専念せざる得ない企業家の目とはそこが異なるのだ。
デザイナーが創造的なコンサルテーションを
行うことができるのはそういう資質においてである。
有能なデザイナーが企業経営と結びつくことで
何がもたらされるかについて、
ビジネスリーダーはもう少し把握しておいた方がいいかもしれない。
産業ヴィジョンの再構築が真摯に求められている現代の日本であればこそ。」
「いいちこ」で有名な三和酒類株式会社をはじめ、日本での「コミュニティ・デザイン」成功事例を実際のインタビュー調査により研究し、これから日本の面白い社会つくりに生かすことを目的としているのがこのプロジェクトです。
