ストーリー・ウィーヴィングという考え方

先日、出張で東京に行ったときに
久しぶりに「青山ブックセンター」に立ち寄りました。

その時、「ストーリー・ウィーヴィング」という本を購入しました。

ブランディング

この本はダイアモンド社が主催している
「ダイアモンド・デザインマネジメント・ネットワーク機構」
という所でのワークショップの内容をまとめたものです。

内容をかいつまんで言うと
従来のデザインは「コンセプト重視」か「後付コンセプト」かの
2種類がほとんどで、どちらも現在の社会にマッチしていなく、
新しい考え方である「ストーリー・ウィーヴィング」というのが必要であるということです。

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コンセプトを重要視しすぎると途中でデザインの軌道修正ができなくなり
ロジック過ぎてつまらない製品ができあがる。
大企業のデザインに多い考え方です。

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逆にプロダクトを重視しすぎ、後付のコンセプトを行うと、
作り手本位の消費者に伝わらない製品ができあがる。
よく、中小企業の商品開発でありがちな方法です。

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ストーリー・ウィーヴィングの手法とは
コンセプトから発展させたストーリーをみんなで考え、
考え方の幹に枝葉を生い茂させる方法です。
AppleやGoogleのような組織の考え方です。

ストーリー・ウィーヴィングとは
ストーリー(物語)をウィーヴィング(紡ぐ)という意味です。

コンセプトを重要視しすぎると論理的すぎて
一度、決定されてしまうと第三者が関与しにくくなります。

そこで、コンセプトからストーリーを作り出し、
関係者がコンセプトを中心に自由な発想をする余裕を提供し、
発展的な製品開発が可能になるという試みです。

最近、僕も個人的に「物語」手法にとても興味を持っています。

例えば、「 PASS THE BATON」というリサイクルショップがあります。

しかし、リサイクルショップにかかわらず、
表参道ヒルズや丸ビルといった信じられないような
賃料の高いテナントで営業をしています。

なぜならば、安いリサイクル品を売っているのではなく、
所有者が商品に与えたストーリーを売ることで、
ただ単なる「リサイクル品」ではなく、
新たな「製品」としての息吹を吹き込んでいるからです。

物あまりの世の中において
工業製品はデフレの対象でしか無くなっています。

しかし、その工業製品にストーリーを与えることで
唯一無地の物に変化させるという考え方を
「 PASS THE BATON」は売っているのです。

生産者はすぐに「良い物」ならば売れるという
工業社会的な思考回路にとらわれがちです。

しかし、不良品であっても
そこに“意味”が付けられることで
立派に製品となる時代なんです。

僕はこの「ストーリーを紡ぐ」という考え方を
もっと掘り下げていこうと考えています。

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http://www.pass-the-baton.com/

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